2009-10-20
先日、人間国宝の十四代 酒井田柿右衛門氏をお見かけする機会がありました。
私がわらび餅の実演販売のため盛岡市内のデパートで仕事をしておりましたところ
デパートの重役ら数人が一人のご老人と共にやってまいりまして当店のわらび餅を買っていかれました。
デパートの人たちはその方に対してとても丁寧な対応をしておりましたのでお金持ちの上得意さんなのかなと思って見ていました。
その方はとても質素な身なりで威張った風もなく、感じのいい方でした。
笑顔で重役らと会話を交わしていて上機嫌な老人だなと思った位でその時はさほど気にもとめませんでした。
翌日、デパートの部長が私のところにやって来ましてこう言いました。
「いや実はね昨日、酒井田柿右衛門さんがこちらのわらび餅をどうしても買って帰りたいとおっしゃいましてそれでおつれした訳ですよ。
このわらび餅がとても気にいられた様で、わらび餅の入った袋を大事そうに持っておられてその後タクシーのお見送りをする時まで、他の荷物はさておき最後までそのわらび餅を大事そうにかかえて帰っていかれましたよ。
子供の様にニコニコしてとってもうれしそうでしたよ。
本来なら私どもがお話しできるような方ではなく日本のみならず海外でもとても有名な陶芸家で、今回うちのデパートで展示会をさせて頂くことになっていろいろとお話をさせて頂くことができたんです。
そのような人間国宝の酒井田柿右衛門さんにとても気に入って頂いたみたいですよ、よかったですね。
こんな事があったと言うことをお知らせしておいた方がいいと思いましたのでお話ししておきます。」
と、こう言われまして大変驚きました。
実演販売をしておりましたのでおそらくいつの間にか試食をされていったのではないかとおもいます。
当然お顔など知りませんので全く気がつきませんでした。
展示会は私のいたイベント会場の隣の会場でしたので、行ってみてきました。
静かな雰囲気の中とてもきれいな磁器が数多く並べられておりました。
数百万円もするものがいくつもあり驚きました。
普段そのようなものを見る機会がなかったのでじっくりと拝見させて頂きました。
とにかく絵がすばらしかったです、色のきれいさと細かさで圧倒されました。
そんな有名な人間国宝の方だとわかっていれば一言ありがとうございましたとお礼を申し上げたかったなと思った次第でした。